ふらふら、ふらふら

あっちこっちふらふらしている人間が何かを書いてます。

子どもと保護者と社会のトライアングル

 子どもが育っていく。子どもと保護者の関係は重要だ。それと同じくらい重要なのは、子どもと社会の関係、社会と保護者の関係。子どもと保護者と社会はトライアングル状の関係を持っている。かつてのわたしもそうだったのだが、このトライアングルの存在を認知しない、できないことがままある。「子どものために保護者は最善を尽くすべき」との言説が、子どもと保護者に対して社会が果たさなければならない義務を見えなくさせる。たとえば、「子育て罰」は、社会の側が子どもと保護者に「罰」を与えているかのような状況を表す言葉だが、「子育て罰」なんて「子どもがかわいそう」と述べる人がいる。このような物言いは、保護者は子どものために尽くすべきと述べることによって、社会の義務を覆い隠している。ここでいう「社会の義務」とは、端的に言えば社会保障だ。