ふらふら、ふらふら

あっちこっちふらふらしている人間が何かを書いてます。

大人の義務と不当にセット扱いされる子どもの義務

子どもには、学校に行く義務はない。学校に行く権利だけがある。その反面として、大人には学校に受け入れる義務がある。この辺は、以前書いた。

https://note.com/syou_hirahira/n/nbee74a490fe7

原理原則はこの通りなんだけど、どういうわけか義務教育をめぐってはコトバがねじれている。

子どもが学校に行く義務がなければ、大人にも学校に受け入れる義務はないと解釈する人が後を絶たない。義務教育でないなら子どもの教育を受ける権利が保障されなくて当然という人がいたり。子どもが学校に行かないと言ったのをいいことに、学校に受け入れる義務もネグレクトする学校があったり。本当にねじれている。

不登校の子どもに、その子どもの家庭の経済状況を無視して、何百万もするサポート校のパンフレットを渡して、「行かなくてもなんも問題ない。学びは多様でいいんだから。やることはやった」と片付けるのは、ネグレクトだと思う。その子どもが中学校卒業後、サポート校の学費が払えないから家庭にいるだけのことを、「ホームエデュケーション」などと呼んで放置するのも。

と、このように書くと、子どもを学校に追い立てるのかと抗議されることがあったりするのが、まさにコトバがねじれている象徴なんですけれどもね。

子どもが学校に行かないのは何も咎められることはないけれど、それを口実にして子どもの学ぶ権利を保障する義務を果たさないのは問題だと言っているだけなのだけどね。