ふらふら、ふらふら

あっちこっちふらふらしている人間が何かを書いてます。

2020-01-01から1年間の記事一覧

ドキュメンタリーは嘘をつくと言うけれど

たった2分足らずの動画、それも同じ日の中核派の家宅捜索を題材にした動画であっても、見方によってこーんなにも違うのだ。以前、朝日新聞の記者が「角度をつける」ことを批判されていたけど、何をどう描こうとも「角度」はつく。そのことがわかる例だ。で…

「ゲーム障害」か、、、、、

今日(2020年11月24日)放送の「きょうの健康」を視聴。割とひどい内容だったので残念。これまで久里浜医療センターは利用されてるだけだと思ってたが、明らかにゲーム障害の先棒担いでるわ。 このカテゴリーのうさん臭さはアレン・フランセスさんが「〈正常…

障害者を閉じ込める境界線

2020年11月22日の朝日新聞「無人駅とバリアフリー」。*1まずは物理的障壁の除去ってのはもっともだと思った。あと、それ以外に、周りの乗客が身軽にさっと手助けできないものか。 周りにいる障害者を身軽に手助けするには、やっぱり子どものころから障害のあ…

なぜにスペシャルスクールでなければいけないの?

少し前にこの記事を読んだ。 知的障害児を通常学級へ これも親の行き過ぎた「教育虐待」ではないのか | オトナンサー親が子どもに課す、行き過ぎた教育を「教育虐待」と呼ぶことがあります。障害のある子の学校選びでも、それが起こり得ると筆者は考えていま…

性的消費を咎める人に突き付けられる、「検閲を許すのか」という踏み絵

Q.なぜ性的消費がいけないのか? A.意思も人格もある他人を、性の対象としてモノのように扱うからです。 いきなりQ&Aで始めたけど、性的消費の何がマズいかってのはこれで十分に説明できてると思うんだけどなあ。個々の表現の細部がどうなのかという…

家族を支配していた代償

その昔その昔、高校生の男女が一か月だけ共同生活して、うまくいったら結婚する、なんて仕立てのバラエティ番組があった。番組名はあえて書かないけど。その中に出てきた高校生、男子は高い収入が期待できる建築関係で働き、女子は家で家事。今思えばめちゃ…

「ひきこもり」という概念が、狭い文化圏の外の当事者たちを排除するとき

ひょんなことからこっちにきた。別の場所であれこれ書いてたんだけど、その別の場所がどうも信用ならない様子なので。 それはさておき、本題。一昨日だったか、はてな匿名ダイアリーでこんな記事を読んだ。 日本から捨てられた土地で生まれてこの話をフィク…

「世間」が生み出した、望まぬ副産物

割と最近、この本を読みなおした。 https://www.amazon.co.jp/dp/4334974422 で、わたしがちょっと前に書いたこの記事のことも思い出した。 https://note.com/syou_hirahira/n/nc19cca5bd832 実のところ、ひょんなことからエゴサーチをしたら、たまたま5ち…

生きづらさJAPAN代表さん、少々暴言が過ぎやしませんか?

9月15日21:43追記 いくつかのツイートが表示できないようにされているようです。おそらくTwitter側で非表示にされたのだと思われます。 たまたま、こんなツイートを見つけてしまった。見つけた端緒はまあいろいろ。 https://twitter.com/miraclenao777/sta…

「我慢」を覚えた先に「安全に、十分に楽しめる世界が待っている」なんて幻想

https://kieth-out.hatenablog.jp/entry/2020/09/04/195754 この記事、元教員の方が書かれたのだけど、ものすごく違和感を感じる。日本の子どもが真っ先に教えられるのは「我慢」で、そういう国ではなかなか満足度なんて上がるはずもないってのはその通り。 …

NHKスペシャル「忘れられた戦後補償」を見た

録画しておいたNHKスペシャル「忘れられた戦後補償」を見た。この番組。 www.nhk.jp 元軍人にはそれなりの補償をするのに、空襲の被災者など民間人の補償はしないできたことが描かれている。元軍人への補償は総額で60兆円を超えているのだという。あまつさえ…

たまたま裏山ががけ崩れしただけで

Abemaビデオで、テレメンタリー2020のエピソード「降る、揺れる、崩れる」を見た。このエピソード。 https://abema.tv/video/episode/89-78_s10_p45 この番組に、北海道胆振東部地震で自宅の裏山ががけ崩れを起こして、その対策工事費を自己負担するか、裏山…

「「僕ら」の「女の子写真」から わたしたちのガーリーフォトへ」読後メモ

長島有里枝著「「僕ら」の「女の子写真」から わたしたちのガーリーフォトへ」(大福書林)を読んだ時にどこかに書いたメモ。古いメモなので過去の日付で公開しておく。【撮る・撮られるという権力関係】 そういえば、ヌード写真って、被写体は女性ばかり。…

カツ丼をワンコインで食べられる「便利」の代わりに失ったもの

なにぶんにもわたしが小学生の頃のことだから、うろ覚えの話になって恐縮するばかりだが、思い出話から。 わたしが子どものころ、そう、1990年代に入ってすぐのころ。家の電話のそばには、電話帳とともに近所のそば店やすし店などのメニューがぶら下がってい…

巨大システムのパーツとして暮らすより、ローカルで回るシステムの中に暮らしたい

今朝がたの記事。 toyokeizai.net 最初読んだとき、ディストピアを作る提言だな、と感じた。そう感じたのも、西浦先生が次の二つのツイートをリツイートしていたのを思い出したからだ。 捨てなきゃいけない便利、自分事にして具体化してみました。新幹線や飛…

「新しい」が覆い隠す「喪失」

ここのところ、ものすごくもやもやしている。「新しい生活様式」とか、その背景にあるように見える「ナッジ」とかに。 「新しい生活様式」と銘打って、その生活様式を「無条件によいもの」、今までの生活のありかたを「無条件に悪いもの」と印象付けてるよう…

「生活保護を利用している人は人工妊娠中絶の対象」by厚生労働省

「母体保護法の施行について」(1996年9月25日、厚生省発児第122号厚生事務次官通知)より抜粋。 三 人工妊娠中絶の対象 (1) 法第一四条第一項第一号の「経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれのあるもの」とは、妊娠を継続し、又は分娩すること…

オフィスワークは最優先?

飲食店や駄菓子店を取り締まる「自粛警察」(自警団と言ったほうがいいか)の皆さんが、なぜか見過ごしている場所がある。 不思議なことに、医療者の皆さんも結構見過ごしている。一時的に生活の価値観を変えてでも自宅にいろと言っていた医療者もいたくらい…

ラジオライブに心震える体験

ここのところ、扇情的なテレビ番組に同居人共々メンタルをやられていて、ラジオを聴いている。月曜日のこと。TBSラジオの アフター6ジャンクションを聴いていたら、TAM TAMというバンドのラジオライブが流れてきた。そのラジオライブに、思いっきりひかれた…

「お上頼み」ではうまく行かない

戦前・戦中の教育が、政府によって厳しく統制され、現場の創意工夫を認めてこなかった反省から、1947年に作られた学習指導要領一般編(試案)は、次のように記した。 「これまでの教育では,その内容を中央できめると,それをどんなところでも,どんな児童に…

賢く行動して、コロナから逃げ切る

「情報を得て自発的に行動できる人間は、警察の取り締まりを受けて動く無知な人間に比べて危機にうまく対処できます。数百万人に手洗いを徹底させたい場合、人々に信頼できる情報を与えて教育する方が、すべてのトイレに警察官とカメラを配置するより簡単で…

「新しい生活様式」の下で「居る」を維持することの難しさ

朝方この記事を読んだ。 https://www.hikipos.info/entry/2020/05/04/070000 それから昼前に新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の「新しい生活様式」の提言案のニュースが流れてきた。 https://times.abema.tv/posts/7052629 提言案を見て、率直に、経…

蓮舫議員の発言にはモヤモヤするけれど

1 いや、もう一度、もう一度よく説明を、文科省からレクを受けた方がいいと思います。貸与型奨学金は、これまたローンですよ。貸与型でしょう、無利子、有利子でありますけれども。それと、給付型、これも要件狭いです。それと、高等教育修学支援の新制度、…

9月入学より時限的学年延長を

9月入学。いつの間にかそれを求める声が強くなってきた。特に東京都など、しばらく休校が続く可能性が高く、来年春の入試に追い付かないなどとの文脈から立ち上がっている議論だと考えている。 わたしは9月入学には反対。そもそも9月に事態が収束している…

今こそ多極分散で「土地に縛られない経済」を

和田耕治先生が、下の記事で、「中長期的に厳しい状況が続きますが、前向きに、新しい世界に慣れるための準備をしていきましょう。 」と書いてあるのを読んで、それなりにカチンと来た。来たんだけど、多極分散とか全国同一賃金とか職種別ギルドとかとパッケ…

「ある」を支えず、「する」を求め続ける国

毎年、年末になると、フリースクールなどを運営するNPO法人越谷らるご(埼玉県越谷市)にて、芹沢俊介さんの講演会がある。わたしも毎年のように聞きに行っている。そんな芹沢俊介さんの本の書評が「ひきポス」にもアップされていたのでご紹介。 https://www…

オンライン当事者会はオフラインを置き換えるか

いくつものひきこもり当事者会に出入りしている。オンライン当事者会も、リアル当事者会も。 オンライン・オフラインともに一長一短あって、オンラインですべてを置き換えられるとは思えない。オフライン当事者会だと、いろいろな人と一対一で話したりできる…

平等なき #うちで過ごそう ムーブメント

ここのところ、豊かな人たちに辛辣なことを書いてきた。富裕層を敵視しているなどと言われることもあった。その真意を自分でも整理しない生煮えのまま辛辣なことを書いたものだから、他人に伝わらないのも当然。で、わたしが何を言いたかったのかは、タイト…

豊かな人が負うべき重い責任

※この記事は、どちらかというと医学的知識よりも倫理的なことを書いてます。医学的な話は厚生労働省のサイトなど、しかるべきサイトを参照ください。 新型コロナウイルス感染症に関する専門家有志の会のnote。 note.stopcovid19.jp この中に、「人と会う機会…

それ今必要ですか?

www.huffingtonpost.jp 何だかなぁ。「うちで過ごそう」というムーブメントが広がっているのは悪いことではないんだけど、うちで過ごせない、ネット通販業者で働く人たちのことも考えてほしいと思った。 そうは言っても、家にいても暇だし、いろいろ買いたい…