ふらふら、ふらふら

あっちこっちふらふらしている人間が何かを書いてます。

点と線

 あいにくの天気で、気分も乗らないが年に一度のことだと思って桜を見に散策に行ってきた。例年、世田谷区の東京農大付近から大蔵団地まで散策するのだけど、今年は大蔵団地も取り壊されたことだしどうしようかと迷って、いくつかの候補の中からサイコロで国立市大学通りを選んだ。

 大学通りの桜も景色も沿道も見事なもので、歩いていてとても気持ちがよかった。大学通りという一つの線に沿って街ができてる。それも歩ける範囲で。これがいい。わたしの住むあたりにはなかなか見つけにくい雰囲気の場所だなと。わたしが知らないだけかもしれないけど、埼玉はひとつひとつの「点」の中は見事に整備されている。ところが、その点が広い範囲に散らばってるので、散らばった点と点の間を自動車で移動する街のつくりになっている。当然、道路は車を効率よく流すことに特化していて、歩いていてあまり楽しくない。そういう街よりは、線に沿って街ができていて、ってそんな街のほうがいいな、と感じた一日でした。