ふらふら、ふらふら

あっちこっちふらふらしている人間が何かを書いてます。

当事者会は想像以上に脆弱だった

 以前、当事者会がクローズドを保てる不思議を書いた。その時は本当に不思議だったのだが、最近になって、クローズドを保てていたのは単なる偶然の産物に過ぎなかったことを知った。

 たまたま脆弱性が問題にならなかっただけで、実際に脆弱性を突かれたら大混乱になる。大混乱になっているところをわたしはいくつか知っている。一応ルールはあるけど、そのルールに違反したかどうかの裁定機能も、その裁定を執行する能力もない。内輪の人望だとかそんなあいまいなもので何となく紛争処理がされていた。それを当たり前だと皆思っていたから、そのメカニズムがうまく働かなくなった時に大混乱をきたす。

 たとえば、望まれざる客が当事者会に来たとしたら、実際のところ、不退去罪で警察呼んでしょっ引いてもらえば片付く。ところが、それができない。やったら他の人にダメージを与えることになる。根本的にひきこもり当事者会は暴力に弱い脆弱性がある。

 そんな世界にどっぷりつかっていると、どうも、「内輪」のルールもどきで裁定されるのが当たり前だとはき違える人が出てくるらしい。「内輪」で顔が効くある限られた人の話だが。「内輪」では顔が効くから、自分の思い通りになる。ところが、法律に則った処理はそうはいかない。法律に則って措置をされて逆恨みする人が出てくるんだなあ。これって、ドメスティックバイオレンスと同じ構造だ。もしかして、当事者会とそれを取り巻く世界は、「内輪」で顔が効く一部の人を、ドメスティックバイオレンス加害者と同じメンタリティにしてしまっているのかもしれない。