ふらふら、ふらふら

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学校と会社は何もかも抱え込みすぎ

学校と会社が何もかも抱え込み過ぎたために、中高年男性の風疹ワクチン接種率が10%強という惨憺たる事態を引き起こしている。

生活に必要な福利厚生の類を、ほとんどすべて学校と会社経由で提供してきた。だから、風疹ワクチン接種も、会社が集団検診とかで実施しない限り接種率上がらないよ。

例えば、健康診断。健康診断は学校や会社で行うから、ホームドクターに毎年診てもらうという習慣が今一つ根付かない。学校や会社に在籍していない若い人は、健康診断を受ける機会もない。中高年は特定健診ってのがあるけど。

今年2月に大問題になった児童虐待。子どもが虐待を受けていないかの確認を(なぜか)学校がすることになった。不思議なことに、通信制高校に通っている10代は対象外というお粗末ぶり。福利厚生は学校と会社が提供するもの!って政府も考えてる。だから、学校や会社が福利厚生を提供しないと、そのサービスを受けられないことに。住民対象の予防接種を、学校に行っていないから受けられないかもしれないと勘違いする医者がいたという話も聞いたことがある。

この、学校や会社が何もかも抱え込むってのは、どうにかしたほうがいいと思うんですけど。学校や会社のみに依存するのではなく、(公衆衛生を含むところの)社会保障や社会教育をもっと厚くしてほしい。必要な様々な福利厚生を、(会社・学校じゃなく)「社会が」提供し、それらのサービスを「個人として」受けとれるようにしてほしいなあ。