ふらふら、ふらふら

あっちこっちふらふらしている人間が何かを書いてます。

あ、その町内会の祭り、不要なんで

自治会の祭りって?

今月号の「広報かすかべ」、冒頭の記事は自治会に入ろうというものだった。その中で気になった記述が。

Q どうして自治会でお祭りや行事をするの?
A 地域でしか子どもたちに体験させられないものだからです。
 親は家庭の中で誕生会や、旅行などさまざまな体験をさせてあげられます。けれど、普段住んでいるまちの中で、遠くから聞こえてくる盆踊りの音や、友達と一緒に屋台に並ぶワクワク感は、地域のまちでしか体験できません。
 お祭りや行事を催すのには、労力がかかります。でも、地域の子どもたちが「ふるさと春日部」を大事にして育ってもらえればうれしくないですか?
 きっと、その思いは次の世代にも引き継がれていくことでしょう。

えーと、なんで、「遠くから聞こえてくる盆踊りの音や、友達と一緒に屋台に並ぶワクワク感」を体験するのが必要なんだろう?なんで、「遠くから聞こえてくる盆踊りの音や、友達と一緒に屋台に並ぶワクワク感」を体験しないと「ふるさと春日部」を大事にして育ってもらえないんだろう?と、疑問を感じた。特定宗教(多分仏教)の形式にのっとった「お祭り」が、必要不可欠なものとして住民に押し付けられている。「押し付けがましい」んだ。

自治会費か、税金か

自治会は街路灯の設置や管理をして、防犯のために役に立っている。行政だけでは手の届かないところを補完している」との意見もある。

もっともらしく聞こえるけれど、それ、請求書の名目が「税金」か「自治会費」かの違いだけでしょ。税金を見かけ上抑えても、その分自治会費で取られていたら変わらない。朝三暮四もいいところ。

自治会が頑張らなければ税金が高くなる」と、日々無報酬で活動に取り組まれている自治会役員の方々には本当に頭が下がる。時々懇親会やってその費用を自治会の経費で落としても、自分はあまり咎めたくはない。人件費を払っていると考えれば、だいたいそんなものでしょう。

とはいえ、ここで考えたい。本当に自治会が頑張ってるから税金は安いのか。別の名目で負担しているだけじゃないのか。「人件費」を「懇親会費」として。あるいは「労力提供」として。結局、住民の負担は変わらないんじゃない?

なら、税額を少し引き上げて、自治会が行政の代行をしている部分も税金で賄うようにしたほうがすっきりする。

とはいえ、コミュニティは必要

ここまで、従来型の自治会に辛辣な意見を書いてきた。とはいえ、何らかのコミュニティが必要なのは自分も認めるところで、どんな形のコミュニティがいいかは次回書く。

もともとは杉並区の集会施設使用料改定にかんする広報すぎなみの記事についてあれこれ書こうと思っていたけど、現在の自治会に代わるコミュニティの話とも大きく関係するのでまとめて書く。