ふらふら、ふらふら

あっちこっちふらふらしている人間が何かを書いてます。

ジェネリックと先発品の意外な違い

ずっと続く咳についにうんざりして、内科で診てもらった。いくつか検査をして、咳喘息の診断。治療は吸入薬を毎日使用。

クリニックでもパンフレットをもらったし、調剤薬局でも説明書をもらった。パンフレットには、その薬に関する情報が載ってるサイトのURLがあって、もちろんアクセスしてみた。使い方の動画など、役に立つ情報が。薬を使っている患者さん向けのフリーダイヤルまで用意されている。

ところで、この薬にはジェネリックがあって、ジェネリックの方が薬価は半分以下になる。今のご時世、特に生活保護を利用している人を中心に、協力にジェネリックへの切り替えが進められるのも無理はない。

ただ、である。ジェネリックの薬を出しているメーカーは、さっき書いたような情報提供をしているだろうか?じぶんは、この薬のジェネリックを使ったことがないのでわからないけど、もしかしたらしていないんじゃないかな。

そうだとしたら、ジェネリックを使っている患者さんは、先発品を使っている患者さんよりも、情報量が少ない中で治療に取り組むことになってしまう。その情報量の差を埋めるのは、医師や看護師、薬剤師の役割になる。

内科に行った時に感じたけど、とにかく忙しい。次から次へと患者さんがやってくる。風邪がはやる時期なのもあるだろう。そんな中、先発品メーカーが提供している情報と同レベルの情報を、医師が提供するのはほとんど不可能に近いのではないか。もしやれと言うのなら、その分診療報酬を上げてもらわないと割が合わない。時々、生活保護を利用しているならジェネリック利用当たり前なんて医療従事者がいるとは聞くけど、「情報量の差」を埋める必要はある。そのためには、時間を割かなければならないし、説明も考えなければならない。忙しい外来で、それができる?

もちろん、日常的に行われる情報提供で十分な薬もある。じぶんが別の病気で使ってる薬は、すべてそれだ。そういう薬なら、構わずジェネリックを使う。

案外無視されているけど、ジェネリックと先発品の間には、こんな違いもあるというお話。なので、むやみやたらにジェネリックへの置き換えを進めていくのも考え物。