https://note.com/syou_hirahira/n/n0363623501b9
上の手紙を書いてから、もう一週間以上になりましょうか。少しだけ、書くのを忘れていたことを思い出しました。よろしければ、もう少しばかりお付き合いください。
皆さんもご存知の通り、医学にわかってないことはたくさんあります。わかってないことの方が多いくらいです。それまで正しいと信じられていたことが、最新の研究で覆されるのも日常茶飯事です。それくらいに医学はまだまだ未熟な学問であるわけです。
医学には明らかに限界があります。そして、その医学をもとに行われる医療行為にも、明らかに限界があります。しかも、医療行為には必ず副作用があります。困ったことに。はっきり言ってしまいましょう。すべての医療行為は「賭け」なのです。診断も、治療も。
「賭け」なら、少しでも「分がいい」とわかっているものに賭けたいと思いませんか?分がいいとわかっていない治療に自分の命と健康を賭けるのは、自分ならかなり躊躇します。
化学物質過敏症の治療として「化学物質からの回避」が提案されることがあります。これ、一見害がないように見えますが、害はしっかりあります。それはNATROM先生がお書きになられた次の記事にはっきり明記されています。
http://natrom.hatenablog.com/entry/20130716/p1
みなさんは、「無香料のシャンプーを全生徒に使用することを強制する」ことを「先進的な学校」と称賛していました。そのような措置にも、実は害があるのです。それが分のいい賭けならまだいいのです。どうやら、分のいい賭けではなさそうであるのが問題なのです。
医学には確かにわかっていないことがたくさんあります。うかつに介入をしたら、害の方が大きくなってしまったなんて例もあります。だからこそ、医学を持ち出すときには慎重であってほしいのです。その「介入」が、害にしかならない可能性もあるのですから。
医学にはわかっていないことがたくさんあることを知り、そして、わかっていることに基づいて介入する。その時、介入が害よりも利益の方が大きいことを確かめなければならない。これを言いたかった気がします。