各種イベントが中止になって、娯楽だけなくなったのに労働は平常通りなのはやりきれないとさんざん書いてきた。もう耳にタコができるくらいだと思う。それが長続きするかはよく考えたほうがいいんじゃね?と言うことを、別の視点から書く。
割と多くの人がどうも忘れてるみたいなんだけど、いくら平常通り仕事をしても、お客さんが買ってくれなければ収入にならない。
「仕事は平常通りやって。でも娯楽は我慢してね」と、他人事のように言うけど、平常通り仕事をしても、平常通りお客さんが来なければ収入にならない。仕事だけを平常通りにして、それ以外は止めるなんてのは結構無理がある。
最終的に、アイドルのライブで人が動くのはまかりならんが、新車の購入で人が動くのはいいの?旅行に行くのはまかりならんが、クリーニングに出すのはいいの?との疑問にぶち当たることになる。娯楽関係に関しては我慢して、平常通り働いてと言うのは簡単。だけど、その時、あなたは知らず知らずのうちに、「自分の新車購入は優先されるべきだが、他人の旅行は我慢するべき」と判断したってことになる。
いや、そうじゃない、新車購入もクリーニングも全部ダメ、ってなら(そしてわたしはそれが理にかなってると思うけど)、それらに携わる人がいくら平常通り仕事しても収入にはならない。消費だけを止めるのは、まあ、あまり長続きしない。
このことは、国民経済計算を少し眺めたら割と理解しやすくなる。最終的に、生産されたモノやサービスは、家計が消費するか政府が消費するか輸出に回るか在庫として計上するかのいずれかに回る。製造業なら在庫として計上すればいいけど、在庫を積み上げられないような産業では、いくらサービスを生産しても、どこかが最終的に買わなければ生産として計上できない。
だからこそ、短期集中で徹底的に封じ込めて、お客さんが安心して買い物できる環境を一刻も早く取り戻さなければならない。
【追記】
書いた。
https://note.com/syou_hirahira/n/n62ed2832dbbe
最後にまたまた関係リンク。順番は信用している順。
■アメリカCDC
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/index.html
https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019
■中国国家衛生健康委員会
■日本厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html