ふらふら、ふらふら

あっちこっちふらふらしている人間が何かを書いてます。

何でも #老害 と言えば気持ちはいいけれど

https://toyokeizai.net/articles/-/304643

この記事に、高齢者に対して憎悪を募らせる若い世代の姿が描かれていた。確かに、高齢者にいわれのない憎悪をぶつけられた自分も、高齢者に対する憎悪表現を見ていると溜飲が下がる思いはする。だけど、それってほんとうにいいことなのだろうか。ほんとうの解決策なのだろうか。

いいだろう。憎悪をどんどん膨らませて、そしてその憎悪をもとに「最終解決」を企んだとしよう。その「最終解決」は、間違いなく非人道的なものになる。

最近は高齢世代の発言を何でもかんでも「老害」の一言で片づける傾向があって、これはとても恐ろしい。単なる政治判断の当否だったり、所属する団体のポジショントークだったりするものを高齢者への憎悪に結びつけるのは間違ってる。

いわれのない若年層への憎悪を持つ高齢者は確実にいて、そのような高齢者はまさしく「老害」と呼ぶにふさわしい。とはいえ、そこでなされるべき対策は、高齢者が雑多なもの・異質なものに寛容になるための教育プログラムだ。高齢者に対する憎悪を募らせて、高齢者を塀の向こうに送り込むことではない。