どういうわけか、特別なニーズがある高校生は、定時制や通信制への道を勝手に敷かれる。「この程度の校則も守れないようなら、定時制や通信制に行った方がよい」と、口コミサイトで書いている人はたくさんいる。
定時制や通信制も、全日制と同じ「高校」。だから、定時制や通信制が受け入れているなら、全日制でも受け入れられないと本当はおかしい。高校生の学びのセーフティネットを定時制や通信制に限定するのに、説得力ある理由はない。
もちろん、「通信教育によって学びたい」だとか「一日の通学時間を短くしたい」という高校生には、通信制や定時制はうってつけ。だけど、そういう学ぶ方法や時間ではなく、校則だとか入学のしやすさだとかそういう、本当は定時制や通信制と全日制の違いではないはずの理由で、定時制や通信制を選ぶように勧めるのは、何かがおかしい。なんで全日制ではそれができないの?定時制や通信制ではできてるよ?