ふらふら、ふらふら

あっちこっちふらふらしている人間が何かを書いてます。

自動車輸送のコストは、想像していたよりも高いのかも。

 今日のクローズアップ現代+の前にちょっとだけ書いておく。カネカシーフーズは通販もやってるが、配送料はそれなりにする。わたしが普段使っている別の通販サイトは、配送無料になる金額が引き上げになり、配送料も引き上げられた。各戸に配送するのには費用もかかるから、当然のことと受け止めている。

 わたしが危惧するのは、現実に払っている配送料が、実際の配送のコストに見合わないのではないかということだ。配送料の値上げの知らせを聞いたときに、そう感じた。「仁義なき宅配 : ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン」(横田増生著、小学館、2015年。文庫版は未読)を読んで以来、安く便利に宅配を利用できるのは、宅配に携わる人たちの犠牲があってのことなのではないかと考えている。宅配に携わる人たちの給料だけではない。宅配を支える社会基盤を維持管理する費用などまで考えだすと、ますます、宅配の運賃は宅配のコストを賄うには足りないのではないかと考えてしまう。

 それなら、自分で、取扱店舗まで電車で行って、買い物してきた方がいい。宅配をめぐる社会的費用(国土交通省によると、これからの30年間で、道路の維持管理・更新費に70兆円以上がかかるとされている*1)まで考慮に入れたら、おそらく、電車に乗って買い物に行ったほうがまだコストは安いのではないか。

 自動車輸送は安いように見えて、存外、高コストなのかもしれない。そのコストを、現場で働いている人たちに押し付けたり、政府支出として出しているので見えにくかったりするだけで。

 さて、クローズアップ現代+を見るとしますか。

追記・素人が試算してみた

 たとえば、一つの宅配の荷物を配達するのに10分かかるとする。なんとなく、感覚的にはそれくらいかかりそうだ。トラック運転手さんに月収40万円、労働時間1日8時間厳守とする。月22日稼働として、一時間当たり2272円。10分あたりだと378円。自宅に届ける運転手さんの人件費だけで400円近くになる。施設設備の維持費、燃料費等々を考えたら、ラストワンマイルにかかるコストだけで今の宅配運賃の水準に達しそうだ。ヤマト運輸は荷主との関係を見直して、安い運賃しか払わない荷主との取引を打ち切ったが、正規の運賃でもまだ安すぎる疑惑が生じる。素人の試算なので突っ込みどころはあるのかもだが。