ふらふら、ふらふら

あっちこっちふらふらしている人間が何かを書いてます。

無理に家族団らんとかやらないほうがいい。支配になるから。

kite-cafe.hatenablog.com

 この記事である。なんか以前も書いた記憶があるが、はてなブログでは書いてなかったようだ。もやもやするってのは、この人がやってたのは自分の楽しみのために子どもを支配することではなかったのかという疑問だ。この人はうまくいったらしい。だけど、この人と同じようなことをやって常にうまくいくとは考えないほうがいい。

 ある人のこと。そのある人も、この人とだいたい同じような子育てをしていた。子どもを支配する楽しみにより酔っていたのはこの人とは違うところか。ある時、何の気なしに子どもに体罰をふるったら、子どもは110番通報。なんと警察を呼ばれてしまった。その時から、子どもとその人の関係はぎくしゃくした。子どもはあれよあれよという間に成人。そのころ、その人は、失職して収入がなかったものだから子どもに頼って生活していくしかない。そんな二人が一緒に暮らしているのだから、何年かに一回はぶつかる。だいたいにおいて、その人の側が先に手を出す(というか出させる)。子どもは、当然のごとく警察を呼ぶ。子どもにとって、その人は、警察によって抑えるべきモンスターになっていた。「豊かな人間関係」など、なくなってしまった。幸いだったのは、子どもの側が、常に警察を意識した行動をしていたこと(それゆえに、少なくとも殺されることはなかった)。また、何か適当な病名をでっちあげて、悪徳精神科病院と結託して強制入院させるくらいの知恵はなかったことか(こんなひどい理由で終生入院させられる人はごまんといる)。

 その人は、子どもの収入によって生存を支えられている中で、非常に肩身の狭い思いをしながら生活していた。子どもの側も、触らぬモンスターにたたりなしと言わんばかりの態度。最終的には、その人が亡くなるまで、親子のいさかいは続いた。ときに警察を巻き込んでまでの。高齢者虐待防止法が定める「心理的虐待」には該当していたのではないかと推察されるが、行政が何らかの措置を取ることはなかった。

 冒頭に取り上げた記事の著者がうまくいったのは、たぶん、成人後はそれぞれ別居したからである。たいていの場合はそうなるから心配ないが、たいていに当てはまらなかった時が怖い。そういえば、冒頭の記事が美しい時代として書いている「テレビのない時代」。実際は、家族間での殺人が今より多い時代であった。

 子どもと親は別人格である。あまりベタベタしないほうがいい。ベタベタしようとすると、逆にとんでもないしこりが残ることがある。親子が相互にプライバシーを保てない住環境で虐待が多発しているとの報告もある*1

 親になるのはげに難しい。