ふらふら、ふらふら

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定時制・通信制課程の高校についてのわたしの立場

 定時制通信制課程の高校について、わたしはつまるところ次のようなことが言いたいわけだ。教育の機会均等とは、こういうことだ。以下、文部省学校教育局が1947年に出した「新制高等学校実施の手引」より。この文書では通信制課程については言及されていないが、わたしの立場は、この文書が定時制課程について述べていることと同じだ。

 

第二部 新制高等学校の定時制課程について

第一 意義と基本方針
(中略)
五、全日制の課程と同等であること
 定時制課程の教育が青年に対して魅力をもち、進んで就学させるようにするためには、それが、全日制課程の教育と卒業資格が同じであるばかりでなく(このことは学校教育法において既に規定されている。)内容においても、それに劣らないものでなければならない。
(中略)
第十一 定時制高等学校の名称
一、併置された定時制の課程及び分校の場合
 定時制の課程に特別の名称をつけることは、必要でもなく、望ましくもない。例えば、「千代田(新制)高等学校」という学校があって、そこに通常の課程と定時制の課程がある場合に、定時制の課程に「千代田定時制高等学校」などという名をつける必要はない。どちらの課程の生徒も「千代田(新制)高等学校」の生徒であって、その間に何の区別もないからである。そして分校も、たとえ近くの町村に離れて設けられても、同じ学校の一部分であるから、やはり「千代田(新制)高等学校」と呼んでよい。
二、定時制課程のみをおく場合
 定時制の課程のみをおく新制高等学校の名称も、これを、例えば「中央定時制高等学校」などとする必要はない。「中央(新制)高等学校」だけでよい。この新制高等学校が、通常の課程をおく新制高等学校と、教育内容においても、設備の程度においても、教員の素質においても、少しも変りがないのであるから、通常の課程の新制高等学校より劣るような印象を与える名称をつけることはよくない。
 (後略)