ふらふら、ふらふら

あっちこっちふらふらしている人間が何かを書いてます。

「殺した者勝ち」の世界にしてはならない

 小学生がいたずらをしたことに対し、いたずらをされた側といたずらをした側の親とでトラブルになって、いたずらをされた側が殺人にまで及んだとのニュースを見た。このニュースに対し、Yahoo!ニュースではいろいろコメントがなされている。

news.yahoo.co.jp 素直に謝っていればよかっただの、やられてもしょうがないだの、無茶苦茶な意見が平然と投稿されている。わたしは、そのような意見の投稿含め、「殺した者勝ち」なんて危険な風潮を助長しかねないと懸念している。どちらに道理があるかではなくどちらが先に相手を物理的に抹殺するかによって紛争を解決するような社会になりかねない危うさがある。そんな社会は御免被りたい。

 そういえば、かつて、「道路族被害者」と自称するひととやりとりしたことがある。そのひと曰く、自動車の側に危険運転があろうともこどもが死んでしまっては元も子もない、公園で遊ばせるのが自衛だと言っていた。危険運転をする自動車の側を問う姿勢は一切見られなかった。どちらに物理的な実力があるかによって紛争が解決される社会につながる危うさを感じるやり取りであった。

 皆さん、本当に、それでいいの?立場を逆にしてみよう。目の前の道路で遊んでいるこどもがうるさい。そこでこどもたちを注意しに行ったら、そのこどもたちの親が刃物を持って出てきて、あなたを刺殺する。そんな事件が報じられて、「こどもがうるさかろうと、殺されないためにはただ我慢したほうがいい。それが自衛だ」と、そうなるような社会が。本当にそれでいいの?殺人行為を擁護するってそういうことだよ?わかってます?