ふらふら、ふらふら

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学校におけるゼロ・トレランス考その2

 ブログの手入れをしていたら、過去の記事が出てきた。その過去の記事では、とある方のこの記事を引用していた。

kite-cafe.hatenablog.com この方は、さらに、別のところで、こんなことも書いている。

 道路交通法の条項が多すぎて困ると嘆くのは免許取得のための試験勉強をしている人たちだけで、普通のドライバーはほとんど覚えてはいないものです。覚えていなくても不自由はしませんし警察のお世話になることもありません。
 国家には膨大な法体系がありますが、それをすべて覚えている人はほとんどいないでしょう。しかしみんな生活しています。
 校則が厳しくてがんじがらめだと感じるのは、それらに抵触したがる生徒だけです。
 校則とはその程度のものです。*1

 なるほど。日本国の膨大な法体系が厳しくてがんじがらめだと感じるのは、それらに抵触したがる生徒だけであるから、そんな生徒の言うことは聞かなくていいと。大変結構なご意見である。

 そこでわたしは意地悪にも教員の皆さんにそのままそっくりお返ししよう。体罰は暴行罪・傷害罪を構成するものだから、ゼロトレランスで懲役刑。中学校の制服取引において問題があるような事例、例えば公正取引委員会が「(平成29年11月29日)公立中学校における制服の取引実態に関する調査について」*2独占禁止法上問題があるおそれがあるなどと指摘した事例も、ゼロ・トレランスで懲役に処すればよい。すべては犯罪行為に及んだ教員の責任である。なに?入札手続きを踏んでいる余裕など学校にはない?そんなこと知ったことか!教師が過労死するなんて言い訳など聞く耳持たん!独占禁止法違反は独占禁止法違反!犯罪だ!それが「情状を考慮せず規則を当てはめる」ってことだよ!わかったか!

 余談だが、旧国鉄の労組は、規則厳守によって業務効率を著しく低下させる「順法闘争」を展開した。順法闘争によって列車がロクに来ないことに怒りを覚えた上尾駅の乗客が暴徒化し、高崎線をはじめ東北線なども運行不能に陥る事件(上尾事件)はとみに有名である。

【次回】

 このまとめを読んで考えた、生徒が起こした犯罪行為すべてを警察に委ねることへの違和感。皆で少年法を読み直して、家庭裁判所を強化しようとの意見を書くつもり。

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