ふらふら、ふらふら

あっちこっちふらふらしている人間が何かを書いてます。

気候危機の影響に直面する

 2019年10月のある夜。わたしが住んでいる地域にも大きな台風が接近していた。埼玉県内でもたくさんの川で氾濫危険水位を超えた。その様子を見ていて、わたしは切実に恐れおののいていた。気候危機の影響がついにここまで来たか、とも。しかし、台風が去ってしまえば、また喉元過ぎればなんとやらで、いつも通りの暮らしに戻る。年末には飲み会にも行く。
 そしてやってきたパンデミック。再び、気候危機の影響をもろに受ける。Buzufeed Japanの今日の記事で岡部信彦さんが「プレコロナには戻れない」と語っていた。

www.buzzfeed.com

 こんなウイルスを人間界に噴出させたのは、気候危機を引き起こした乱開発の結果だろう。人間は、あまりにも傲慢にふるまい過ぎた。

 いよいよ、今度こそ、現在人類が直面している気候危機と向き合う「新しい生活様式」を見出さなければならない。昔聞いたラジオで、神保哲生さんが「今世紀の人類の死因で最大のものは自然災害になるとの予測がある」と言っていた。そのことを今思い出している。今も、日本のあちこちで台風が猛威をふるっている。これも気候危機の影響だろう。

 目先のことだけを考えれば、オンラインは有力な選択肢だ。しかし、そのオンラインも、気候危機の前には「その場しのぎ」かもしれない。国立研究開発法人科学技術振興機構低炭素社会戦略センターは「情報化社会の進展がエネルギー消費に与える影響(Vol.1)」(2019)の中で「技術進歩がなければ情報関連だけで世界の全てのエネルギーを消費してもまだ不足するという事態になりうる。」としているからだ。これから、どのような生活、どのような社会を目指していくか。