ふらふら、ふらふら

あっちこっちふらふらしている人間が何かを書いてます。

あえて「定番」からずらしてみると、お財布にも環境にもやさしいかも

 昨日の記事の続き。この記事に、5月の大型連休中の宿泊料金が高すぎて東京への旅行を諦め、旅行先を山形に変更した大学生が紹介されていた。

www.nhk.or.jp 昨日も書いたように、今のところは東京の宿泊料金高騰は、「過密」が生み出している。魅力的な「オルタナティブ」を提案できれば、この問題もかなりマシになる。例えば、浅草に行くために東京の宿を探していた新潟県の大学生には、埼玉県春日部市内のビジネスホテルを提案してみよう。今のところ、楽天トラベルで調べたら、東京都内と比べて割安な価格で宿泊できる。新幹線で大宮に着いたら、東武アーバンパークライン春日部駅に行って、荷物をホテルのフロントに預けて、「浅草下町フリーきっぷ」あたりを利用して浅草を存分に楽しもう。「東武東京メトロパス」も使いでがある。リーズナブルな案だとわたしは考えるが、どうだろう。

 皆が皆特定の場所に集中する、それは観光に求めるものが似通っているからだ。観光に求めるものが似通っているから、オーバーツーリズムが発生し、宿泊料金も高騰する。そこで、あえて趣向を変えて「オルタナティブ」を探してみると、割安でリーズナブルで楽しめる旅ができるだろう。問題は、「オルタナティブ」の提案が、必要なひとに届かないことだ。コロナ禍のさなか言われた「分散型旅行」もあっという間に忘れ去られてしまった。それでもJR東海が「ずらし旅」と名づけて、「オルタナティブ」を提案し続けている*1ことは評価したい。

 かくいうわたしはと言えば、旅行に行く時に「ねうちもん」(グレゴリ青山氏が「ねうちもん京都 : お金をかけずに京めぐり」メディアファクトリー、2011年にて用いたことば)を探す。そうすると、たとえば、郡上八幡に行く時に、土曜日は宿泊を関市のルートインにして、そこから長良川鉄道郡上八幡まで往復することにしたりする。郡上八幡に泊まるのは翌日曜日にする。旅費をいたずらに削ることはしないが、「ねうちもん」であるかは考える。そうすると、思わぬ出会いがあったりしてなかなかに楽しい旅行になる。「ねうちもん」を探すことが、わたしにとっては「オルタナティブ」を探すことだったりする。わたしの軸は「ねうちもん」かどうかだが、ひとによってどのような軸で「オルタナティブ」を探すかは違ってくるだろう。「サスタビ」が提案する新しい旅の20か条「新しい見どころを発見しよう」にもどこか通じる。「新しい見どころを発見する」ことそれ自体が「オルタナティブ」を探そうとの提案だから、通じるのも当然か。

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