つい最近、いざこざに巻き込まれた。その時、初めて身をもって実感した。口論と、憎悪の発露は明らかに違うことを。いざこざなんてのはだいたいにおいて喧嘩両成敗で、どっちもどっちのところが多分にある。その点については自分にも反省する点が大いにあると思っている。
問題は、いざこざに途中から入ってきた謎の第三者で、この第三者が、自分に対して「お前日本人じゃないだろう」と発言。その後の態度を見ているに、明らかに「若い世代に対する憎悪」と「在日コリアンに対する憎悪」が複合した憎悪をむき出しにしていた。ここまで憎悪をむき出しにされて、自分は深く傷ついた。
この際、自分が実際に在日コリアンであるかどうか、国籍がどこであるかは関係ない。悪いことをするのは在日外国人のはずで、在日外国人が絶対に悪いに違いないと短絡的に結論付ける、そんな差別的な思考過程が問題だ。
以前にも、高齢者からは自分が年若いことを理由にして憎悪のはけ口にされたことがあり、しかもそれを自分が年若いことを理由に我慢しろ、忘れろなどと説教をされた。決してすべての高齢者ではないのはその通りだが、高齢者の一部に、若者を奴隷としか見ていない人が明らかに存在する。さらに、そこに在日コリアンへの憎悪も併せ持っている人がいる。
以前、優先席をめぐって高齢者と若者が口論をする様子がネットにアップされた。その動画の中で、事態が進んでいくうちに、こんな会話が交わされた。
高齢者「そこ優先席でわかんないんだ」
若者「わかんない。ごめん」
高齢者「あそっか。じゃ日本人じゃないんだ」
この件を取り上げたネット記事は、なぜか最後に強調した一節を省略していたが、そんな発言をカジュアルに発する様子からすると、おそらくは強い排外主義・民族差別主義を持っているのだと思う。結果論ではあるけれど、この人は必要性ではなく若者に対する憎悪から優先席を譲れと言っていたに過ぎないように見える。
わたしが直面した件の第三者には、結局警察が注意したとのことだが、ここまでの憎悪を持っている人間が、ちょっと注意されたくらいで変わるはずはない。きっと、帰宅後には「在日の若造にひどい目に遭わされた」と、酒の席の肴にしているに違いない。
最近も、体調が悪くて休んでいた高校生を高齢者が杖で叩いて警察に逮捕された事件がニュースになっていた。警察に逮捕されることがわかっていても、憎悪を噴出させる高齢者は後を絶たない。本当に何とかならないだろうか。