ふらふら、ふらふら

あっちこっちふらふらしている人間が何かを書いてます。

2019-01-01から1年間の記事一覧

「べきおばけ」との闘い~「健康で文化的な最低限度の生活(8)」感想

いろいろ書きたいことが多すぎて、ついつい先延ばしにしていたnote。健康で文化的な最低限度の生活(8)を読んだ。 この巻のみどころは、「〇〇なら〇〇すべき」「常識で考えたら〇〇すべき」などの「べきおばけ」と、ケースワーカー・栗橋と栗橋が担当する…

弁護士ドットコムを見ていると、人間の業の深さを考える

弁護士ドットコムというサイトがある。無料で弁護士に相談できるサイト。そのサイトを見ていると、人間というのは豪が深いなあと思う。 刑事事件に関する相談が多いこと多いこと。世の中には罪を犯して弁護士に相談したい人がこんなにいるのかと驚くばかり。…

学校と会社は何もかも抱え込みすぎ

学校と会社が何もかも抱え込み過ぎたために、中高年男性の風疹ワクチン接種率が10%強という惨憺たる事態を引き起こしている。 生活に必要な福利厚生の類を、ほとんどすべて学校と会社経由で提供してきた。だから、風疹ワクチン接種も、会社が集団検診とかで…

泣き寝入りと裁判の間に

ついこの間、年齢差別と民族差別の被害を受けたことを書いた。どうにもこうにも気持ちの整理がつかず、今も悶々としている。弁護士に頼んでも、費用倒れするのは目に見えている。それに、賠償金を請求してもね、とも思っている。 わたしが願っているのは、ど…

その発言、衆議院本会議場でできますか?

読んだ。 https://toyokeizai.net/articles/-/112368 この記事の筆者の小木曽さんとは、少しばかり価値観が違っているところがあるにせよ、だいたいのところでは賛同する。 小木曽さんは政治の話や外交の話は書かない(自宅の玄関に貼らない)とおっしゃって…

意外と危険な夕暮れ時の道、懐中電灯で少し安心

夕暮れ時は、危険だ。向かってくる自転車などが見えているように思えても、案外見えてない。当然、自転車の側からも歩行者は見えてない。 結構危険を感じたので、先月辺りから夕暮れ時からLEDライトを照らして歩くようにした。あまり効果は実感できないけ…

何でも #老害 と言えば気持ちはいいけれど

https://toyokeizai.net/articles/-/304643 この記事に、高齢者に対して憎悪を募らせる若い世代の姿が描かれていた。確かに、高齢者にいわれのない憎悪をぶつけられた自分も、高齢者に対する憎悪表現を見ていると溜飲が下がる思いはする。だけど、それってほ…

静かに壊れる介護の現場

前回の記事で、販売やサービス、介護といった職を求める人が減っていることを書いた。 https://note.com/syou_hirahira/n/n4e6731a69c72 この記事では、とりわけ介護に絞って、自分の妄想を綴る。といっても、いくつもの報道をより合わせただけなので、まっ…

一般職業紹介状況から見えた、販売職とサービス職の立ち去り型サボタージュ

最近、カスハラが問題になっている。 https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4286/index.html ハローワークの求人求職状況をまとめた一般職業紹介状況を見ると、販売職とサービス職の人気がどんどんなくなっている。 最近は人手不足のために、もともとハロ…

民族差別意識と年齢差別意識を持つ高齢者にやられた

つい最近、いざこざに巻き込まれた。その時、初めて身をもって実感した。口論と、憎悪の発露は明らかに違うことを。いざこざなんてのはだいたいにおいて喧嘩両成敗で、どっちもどっちのところが多分にある。その点については自分にも反省する点が大いにある…

あらためて見直す「これからの敬語」

1952年4月14日、国語審議会は「これからの敬語」を建議した。特に、敬語を使うときの基本の方針は、すべての日本語話者必読。以下引用。 1 これまでの敬語は,旧時代に発達したままで,必要以上に煩雑な点があった。これからの敬語は,その行きすぎをいまし…

若者と高齢者の憎しみ合い

高齢者が起こした暴力事件がニュースになると、たいてい5ちゃんねるなどでは高齢者に対する憎しみのコメントが多数投稿される。最近だと、神戸市長田区で高齢者が市営地下鉄の駅員に暴力を振るった事件に対して、「こういう奴はさっさと死刑にした方がいい…

ただ「居られる」こと、大事。

「ただ居られること」ってのは、「居場所」や「フリースペース」の大事な要素。「社会的自立」なんて目標を設定した瞬間に、その「居場所」は大事なものを失ってしまう。 何かを「する」ことばかり求められて、「居る」がないがしろにされると、ひとは「する…

大人の義務と不当にセット扱いされる子どもの義務

子どもには、学校に行く義務はない。学校に行く権利だけがある。その反面として、大人には学校に受け入れる義務がある。この辺は、以前書いた。 https://note.com/syou_hirahira/n/nbee74a490fe7 原理原則はこの通りなんだけど、どういうわけか義務教育をめ…

生徒会費という名の不思議なお金

自分が通っていた中学校にも、お決まり通り生徒会ってのがあった。生徒会費も存在した。この生徒会費、今考えたら、なんで取られるんだろう?と、不思議に思うばかり。 自分が通っていた中学校の生徒会活動、どこの中学も似たようなものだと思うけど、学校の…

「表現の不自由展」を襲ったいくつもの暴力

ついに、文化庁が「表現の不自由展」への補助金を引き上げるとのこと。自分は、そのニュースを聞いて、ものすごく不快感を覚えた。暴力そのものだと感じたから。この際なので、「表現の不自由展」にどういう暴力が行われたか、振り返る。 まずは、言うまでも…

割り切れないもの、分けきれないもの

読んだ。 https://www.hikipos.info/entry/2019/09/23/070000 かなり生きづらいですねぇ。男子トイレ入ると「ここ男子トイレですよ」って言われて「すいません男です……」と恐縮しながら言わなくちゃいけないし、かといって女子トイレ入ると法律的な問題があ…

子どもが学校に行く権利・それに伴う義務

子どもには、学校に行く権利がある。だけど、学校に行く義務はない。義務教育の「義務」とは、子どもを取り巻く大人が、子どもが学校に行く権利を十分に行使できるようにする義務だ。子どもを取り巻く大人の義務が、子どもが学校に行く権利に伴う義務。 これ…

「みんな同じ」は平等でも何でもない~「みんな同じ」を強要する校則は平等を守るためと言うけれど

元学校の先生だった方が、自分のブログで、校則の目的の一つとしてこんなことを書いている。 学校給食はそのような理念のもとに始められましたし、制服が長く存在価値を持っていることにも同じ意味があります。弁当の中身によって生徒が無用な劣等感を持つこ…

「学校の決まりをめぐる問題に善処しよう」という教師のセリフが嘘八百であることを自ら証明した元先生

ちょっと前に、こんな記事を書いた。 syou-hirahira.hatenablog.com で、この元先生が運営している別のブログにこんな記事が。 air.ap.teacup.com まあ、校則全面擁護でありました。というわけで、学校の決まりをめぐる問題に善処しようと教師が言ったとして…

「学校のきまりをめぐる問題」をに対して「善処しよう」との回答をうのみにする子どもがいるはずもない

元教員の方の実に素晴らしい記事。 kieth-out.hatenablog.jp 「「クラブ活動・部活動等への不適応」「学校の決まり等をめぐる問題」「入学・転編入学・進級時の不適応」等を理由に上げれば、教師も「善処しよう」「キミにあった方法を考える」「だから学校に…

校則のコストは、無視されている

かねがね思っていたことなんだけど、校則のコストって無視されている。校則を定めるのは教師だけど、コストを払うのは子ども。 結果、コストは無視されたまま、果たして子どものためになっているのかよくわからないような校則が次々追加される。 そのいい例…

校則を定めることの責任~「無香料シャンプー使用強制」校則を例として

今年春、こんなツイートがあった。 https://twitter.com/barbeejill3/status/1131528572676366336 このツイートに対して、「化学物質過敏症」の当事者から「すばらしい校則」「子どもの健康を考えたら当然」などと意見があった。それに対して自分が反応して…

当事者会がクローズドを保てる不思議

ひきこもり界の端っこで細々暮らしているわたしでも、ひきこもり当事者会にはいくつか行っている。ほとんどの会は、当事者限定。当事者限定ではあるけど、何かの証明書を要求された記憶はない。当事者であると自己申告すれば参加できた。 よーく考えてみると…

不登校というネーミング

https://readyfor.jp/projects/hutokonewname このプロジェクト、その動機は間違いなく善意だと思う。だけど、ネーミングを変えればいいのか?とは思う。 カテゴライズする必要があるとされているから、「登校拒否」「不登校」などとネーミングされる。カテ…

医療行為はすべて「賭け」

https://note.com/syou_hirahira/n/n0363623501b9 上の手紙を書いてから、もう一週間以上になりましょうか。少しだけ、書くのを忘れていたことを思い出しました。よろしければ、もう少しばかりお付き合いください。 皆さんもご存知の通り、医学にわかってな…

「月曜茶話会準備会」という名前にこめた思い、その思いをもとにとある会の性暴力疑惑を見たら

知ってる人は知っているけれど、埼玉県の片隅で、「月曜茶話会」という集まりを細々とやっている。ひきこもり当事者や経験者だけで、昼下がりにお茶飲みながら駄弁ろうというだけの集まり。 そんな集まりの主催者の名義は、「月曜茶話会準備会」。中で活動し…

静かに祈る

以前、大きな病院を受診した。朝早くからその病院に行ったので、診察が終わったころにはお腹がすいた。売店でおにぎりを買って、廊下にあるベンチで食べていた。 目の前にある救急外来の扉から、泣きながら二人組が出てきた。そのまま目の前を通り過ぎていっ…

「人身事故」という名前の、誰にも顧みられない緊急事態

電車で通勤していれば、「人身事故」に出くわした体験は、一度ならずあると思う。 そうでなくても、電車に乗る機会がそれなりにあれば、「人身事故」に出くわす体験は一度ならずあると思う。 自分も、電車に乗っていて、「人身事故」に出くわしたことはある…

バイトを休むとき

ひきこもり界の片隅で細々暮らしながら、アルバイターも兼業している。いつの間にかアルバイター兼業にジョブチェンジしていた。 それでも、一年に何回かメンタル的にどうにもこうにもならなくなることがあって、あれこれ理由をつけて欠勤する。だいたい、そ…